オフショア開発が増えている背景

客先常駐システムエンジニアは、同じエンジニアの中でも将来的になくなっていく可能性が高い種類のエンジニアです。エンジニアの大半はここに分類され、世間のイメージする長時間労働はこのタイプのエンジニアの就業形態です。

なぜ将来的になくなるかと言うと、一番替えが効くことと、システム開発が効率化されたときにもっとも削りたいのは人件費だからです。近年オフショア開発といって、東南アジアやインドに技術を委託する開発形態が一般化してきています。
海外に委託する理由は、人件費が安いからです。日本は物価も高いため必然的に賃金も高くなります。そこで物価の安い国に委託してしまえば、その国の賃金水準で人を雇うことができるのです。

また、プログラミング言語は世界共通であるため、人間の話す自然言語が何語であるかは問題になりません。物価水準の安い国の優秀なエンジニアを雇うのが一番合理的な方法であることは間違いないでしょう。
他にも客先常駐システムエンジニアがなくなる理由として、プログラミング言語が扱いやすくなっているということが挙げられます。

特別高い技術が無くても簡単にプログラムが書けるようになれば、そこまでのスキルは求められないし、人数も必要なくなります。
これらのことを総合的に考えると、客先常駐型システムエンジニアは先細りする可能性があり、今後の働き方を見直したほうがいいかもしれません。今すぐではなくとも、スキルアップしておけば他でも需要のあるエンジニアになることはできます。

ある程度のスキルと経験を得たならば、起業という選択肢も生まれてきます。準備や心構え、覚悟など必要ですが、案外すんなりと経営は波に乗るかもしれません。
将来的にどのように仕事をしていくのかを具体的に考え、それを実現させるための早期のキャリアプランニングが大切です。